腎臓の中にある尿が溜まる部分を腎盂(じんう)といい、その内部に細菌が増殖し、炎症が腎臓までおよんだものを腎盂腎炎と呼びます。尿道口から入った細菌は、通常排尿で体外に放出されますが、尿の流れを妨げる病気、免疫力を下げる病気などにより発症することがあります。また、尿道カテーテルなど細菌が付きやすいものがある場合も腎盂腎炎にかかる可能性があります。
症状
発熱、排尿時の痛みや違和感、頻尿、濁った尿、腰痛、背中の痛みが主な症状です。吐き気、寒気、全身倦怠感もあらわれます。お子さんや高齢者が重症化した場合、脱水症状による意識障害、細菌が全身に広がることで生死に関わる事態にもつながるため注意が必要です。